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【DJI新製品】農薬散布ドローン「Agras T40」・「Agras T20P」が発表されました

DJIから農業用ドローンシリーズの新製品となる「Agras T40」と「Agras T20P」が発売されます。当面は、DJIの本拠地である中国に限定した販売になりそうです。

最新の農業用ドローンの特徴は、耐久性。あらゆる力仕事が必要な農作業に適した設計になっています。農薬の精密散布や測量、マッピングに活用可能です。

本記事では、「Agras T 40」と「Agras T20P」の特徴についてご紹介します。

▼参考
https://dronedj.com/2021/11/16/dji-t40-t20p-new-drones/

 

「Agras T40」の特徴

DJIの新製品となる「Agras T40」は、前モデルとなる「Agras T30」に比べて効率が大幅に向上しています

※「Agras T30」は今年のはじめに発売され、現在世界中で取り扱われています。

 

効率的な農薬散布を可能にする設計の数々

「Agras T40」は高い耐久性を実現する設計が施されたことにより、均一な散布が行える農業用ドローンとなっているのが特徴です。

同軸のツインローターを搭載したことで、散布力は50kg、噴射力は40kgとなっています。

全方位障害物検知センサーも搭載されており、50メートル以内にある障害物であれば迂回して飛行できます。そのため、果樹園の丘など複雑な地形の上空を飛行する場合も高い安全性を保持できるのがポイントです。

1時間あたり1.5トンの農薬散布を行う場合、農場では320エーカーまで、果樹園では60エーカーまで対応できます

またリアルタイムで農薬の重量を管理するセンサーも備えられています。これにより農薬の補充を適切なタイミングで知ることができるので、スムーズな農薬散布が可能になるでしょう。

さらに超高性能カメラと調整可能なジンバルが搭載されているので、リアルタイムで農地や果樹園の様子を映像で確認できます。

ほかにもローカルマップの作成、飛行ルート上に障害物がないかを自動検知するなど、効率的な農薬散布作業をサポートする様々な機能を兼ね備えているドローンです。

新しいインテリジェントフライトバッテリーは容量が30,000mAhに増加9分で完全に充電されます。高速充電はバッテリーへの負荷も相当なものになりますが、1,500回の充電に耐えうるそうです。

 

情報を集約したプラットフォームシステムの活用

「DJI Smart Agricultureクラウドプラットフォーム」を使うことで、ユーザーはフィールドの検査や作物の成長分析、病気のチェックを自動で行えます

それに加えてDJIの農業用ドローン「P4 Multispecual」とプラットフォームとを連携すると、さらに多くの情報にアクセスすることが可能です。
様々な農業対策データがまとめられているので、農作業に役立つ豊富なアイデアを見つけることができるでしょう。

 

「Agras T20P」の特徴

「Agras T20P」は軽量かつ折りたたみ可能な設計が特徴の農業用ドローンです。

 

大幅にアップデートされた設計や機能性

「Agras T20P」は、「Agras T40」と同様に耐久性や飛行の安全性、持ち運びのしやすさ、リアルタイム監視システムなどの多くの機能をアップデートしています。

散布力は25kg、噴霧力は20kgです。
1時間あたりに散布可能な面積と農薬量は次の通り。農場の場合は180エーカー、果樹園の場合は40エーカーです。

「Agras T40」と比べると数値はやや劣りますが、軽量かつコンパクトなサイズ感ながらも十分な稼働力を持っているといえるでしょう。

本製品のインテリジェントフライトバッテリーの容量は13,000mAhで、約9分でフル充電が可能です。

 

編集後記

農業用ドローンシリーズの中で、最も高い機能性を兼ね備えた「Agras T40」と「Agras T20P」。DJIは、発売の先駆けとなる中国国内において「Agras T40」を約9,000ドル、「Agras T20P」を約6,200ドルで販売予定です。

世界各国での販売に向けた準備も進められています
続報を待ちましょう。

日本国内における農業用ドローンの販売状況

DJI JAPAN株式会社は、2021年10月1日(金)に日本国内で農薬散布ドローン「AGRAS T30およびT10」の販売を開始しました。

こちらの2機体は日本の農業従事者からのリアルな声を反映させた製品となっており、安全性や機能性、操作性をより高めているのが特徴です。

▼参考
https://ag.dji.com/jp

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earthcamp-hitori

ひとり

目標は地球を走り、キャンプすることです。 『弱虫ペダル』をきっかけに'14年からロードバイクを始めたキャンプとカメラを愛するサイクルツーリスト。自転車旅をブログ『Earth Camp』で公開中。 '21年に東京-鹿児島を横断。'21年は南九州を中心にサイクリングロードやキャンプ場のレビューをしていきたいです。 

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